買取のリアル：高く売るにはどうする？店員が内心思っていること

中古車を高く売るためには、どんなポイントが重要なのか？実は、買取店のスタッフは査定時にさまざまな点をチェックし、価格を決めています。本記事では、店員の視点から「高価買取を実現するための秘訣」や「買取の裏側」を詳しく解説します。

中古車買取の仕組みを知ろう

まず知っておきたいのは、買取店がどのようにして車を査定し、販売しているのかという点です。一般的な流れは以下のとおりです。

買取店は、できるだけ安く仕入れ、高く販売することで利益を得ます。そのため、買取価格を決める際は慎重に査定を行い、リスクを考慮して価格を提示します。

買取査定の際、店員はどこを見ているのでしょうか？

走行距離が少ないほど価値が高くなります。目安として、年間1万km以内なら良好、それ以上だと減額対象になることが多いです。

修復歴のある車は市場での評価が下がるため、査定額も低くなります。修復歴の有無は査定士がフレームやボルトの状態を見て判断します。

外装の傷や凹みが多いと、再販時の修理コストがかかるためマイナス査定になります。小さな傷でも査定に影響することがあるため、事前に補修しておくのも手です。

タバコの臭いや汚れ、シートの破れなどは査定額に影響します。特に、ペットの毛やタバコ臭があると減額されることが多いため、クリーニングをしておくと印象が良くなります。

定期的なオイル交換や点検の履歴があると「しっかり管理されていた車」として評価され、高価買取につながります。

市場で人気のある車種やボディカラー（白、黒、シルバーなど）は高価買取の対象になりやすいです。逆に、ニッチなカラーや不人気車種は査定が厳しくなります。

では、どうすれば査定額をアップさせることができるのでしょうか？

洗車や内装の清掃をしておくことで、査定時の印象が良くなり、価格アップにつながる可能性があります。

事前にオークション相場や中古車サイトでの販売価格をチェックし、相場感を掴んでおくと、買取店との交渉が有利になります。

複数の買取店に査定を依頼し、一番高い価格を提示した店舗に売るのが基本です。特に、一括査定サービスを活用すると、買取店同士が競争し、高値がつきやすくなります。

車検が長く残っていると「すぐに乗れる車」として再販しやすいため、査定額がアップすることがあります。

中古車市場では、1月～3月、9月～10月が需要のピークです。この時期に売ると、高く買い取ってもらいやすいです。

買取店の店員が内心思っていることをいくつか紹介します。

「とりあえず最初は低めに提示する」
初回提示額は低めに設定されることが多いです。交渉すれば上がることもあるため、粘り強く交渉しましょう。
「相場を知らない人は損しやすい」
買取価格を知らずに査定に来ると、低めの価格で売ってしまうケースもあります。相場チェックは必須です。
「他社と比較する客には高めの価格を提示する」
他の買取店と競争している場合、価格を上げてもらえる可能性が高いです。「他店では○○万円だった」と伝えると交渉がスムーズに進むことも。
「即決を迫るが、焦らないことが大事」
「今日決めてくれれば特別価格で！」と言われても、すぐに決めずに他の業者の査定も受けましょう。