中古車を購入する際、多くの人が「車の状態」や「価格」には気を配りますが、契約やローンの内容までしっかり確認している人は意外と少ないものです。しかし、契約やローンには見落としがちな「落とし穴」があり、知らずにサインすると後から大きな損をすることもあります。今回は、中古車購入時の契約・ローンに関する注意点を詳しく解説します。
1. 「金利」に騙されるな!
ローンを組む際、最も重要なのが「金利」です。販売店でローンを勧められた場合、「月々〇〇円の支払いでOK!」という魅力的な言葉が並びますが、実際の金利を確認すると高めに設定されていることがあります。
チェックポイント
✅ 金利は何%か? ✅ 銀行ローンと比較しているか? ✅ 販売店ローンは「実質年率」か「表面金利」か?
販売店が提携しているローンは、一般的に 銀行ローンよりも金利が高い 傾向があります。たとえば、銀行系ローンの金利が 1.5%~3.0% なのに対し、販売店ローンは 5%~10% になることも。月々の支払額だけで判断せず、 総支払額 をしっかり計算することが大切です。
2. 「頭金なし・ボーナス払い」に潜むワナ
「頭金なしOK!」「ボーナス払いでラクラク支払い」といった宣伝文句には注意が必要です。
なぜ危険なのか?
✅ 頭金なし=支払総額が増える ✅ ボーナス払い=思った以上に負担が大きい ✅ 支払いが終わる頃には車の価値が大幅に下がる
たとえば、200万円の中古車を金利6%で5年間ローンを組んだ場合、頭金なしでは 総額230万円以上 になることも。さらにボーナス払いを設定すると、通常の月々の支払いが抑えられる反面、 ボーナス月に10万円以上の負担が発生する こともあり、計画通りに支払いができなくなるリスクが高まります。
ローンを組む際は「無理なく返せる額か?」を最優先に考えるべきです。
3. 「保証の内容」は細かく確認せよ
中古車販売店では「安心の保証付き!」と謳っていることが多いですが、その保証内容をよく読むと 「実はほとんどカバーされていない」 ことがあります。
チェックすべき保証のポイント
✅ どの部品が保証対象か? ✅ 保証期間はどれくらいか? ✅ 保証を受ける際の条件は?
例えば、「エンジン保証あり」と書かれていても、「消耗部品は対象外」となっている場合、バッテリーやブレーキパッドが故障しても自己負担になることがあります。また、 保証を受けるには販売店での定期点検が必要 という条件がついているケースもあり、思わぬ追加コストがかかる可能性があります。
4. 「契約書の内容」をしっかり確認
契約書には細かい条件が記載されていますが、細かい字でびっしり書かれているため、 ほとんど読まずにサインしてしまう人 も多いです。しかし、ここにこそ落とし穴があります。
契約書で確認すべきポイント
✅ 返品・キャンセルの条件 ✅ 修復歴や故障歴の記載 ✅ 追加費用が発生するケース
特に キャンセルポリシー は重要です。「契約後のキャンセル不可」としている販売店もあり、やむを得ない事情でも キャンセル料を請求される ことがあります。
また、「修復歴なし」と口頭で言われても、契約書には「修復歴あり」と記載されているケースもあります。 口約束ではなく、必ず書面で確認しましょう。
5. 「諸費用」が予想以上に高い!?
中古車の価格だけを見て購入を決めると、 思った以上に諸費用が高くつく ことがあります。
諸費用の内訳チェック
✅ 登録手数料 ✅ 車庫証明代行費用 ✅ 納車費用 ✅ 下取り手数料 ✅ 法定費用(自動車税、重量税など)
販売店によっては「納車費用」や「登録手数料」を 相場以上に設定 している場合があり、事前にしっかり確認しないと 最終的な支払いが大幅に増える ことがあります。
「本体価格+諸費用」で総額いくらになるのか?必ず確認しましょう。
まとめ
中古車の契約・ローンには、見落としがちな落とし穴がたくさんあります。特に以下のポイントには注意が必要です。
✅ 金利をしっかり比較する(販売店ローンと銀行ローン) ✅ 頭金なし・ボーナス払いのリスクを理解する ✅ 保証の内容を細かくチェックする ✅ 契約書は必ず隅々まで読む ✅ 諸費用の総額を事前に確認する
中古車を購入するときは、販売店のセールストークに流されず、自分で 冷静に判断すること が大切です。契約前にしっかりチェックし、納得できる条件で購入しましょう!
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